北部九州豪雨
災害復旧プロジェクト

2017年、7月。九州北部を襲った集中豪雨は九州各地の鉄道インフラに甚大な被害を与えた。JR久大本線では、全長80mにおよぶ花月川橋梁が流失。地域の大動脈の復旧に向けて、土木?軌道のプロたちが総力を結集し、復旧プロジェクトが始まった。

福岡支店 新幹線作業所武雄工区 仮屋惇

福岡支店 新幹線作業所武雄工区
仮屋 惇

SCENE 01

JR九大本線の光岡~日田間に位置する花月川橋梁が、豪雨による急激な水の増加により流失したのは2017年7月5日のこと。橋脚が倒壊し、橋桁すべてが流出するという深刻な被害に、当初復旧までは3年の歳月が見込まれた。九州を横断する九大本線は、地域住民の足としての役割だけでなく、沿線にある由布院温泉など主要観光地へのアクセスも担う。不通となった区間は「ゆふいんの森」や「ななつ星 in 九州」が走る重要なルートであり、沿線自治体や住民へのダメージは計り知れなかった。そこでJR九州は被災直後から復旧活動に着手。土木工事は鹿島建設が担当し、軌道工事を三軌建設が請負うこととなった。一日も早い復旧をめざし、通常なら渇水期のみの工事となるところがJR九州と国土交通省の協議により異例の出水期着工も認可された。まさに総力挙げての復旧プロジェクトであった。

北部九州豪雨災害後の花月川橋梁の写真

SCENE 02

まずは被災した橋梁などの撤去。そして新たな橋脚の築造や鋼製桁架設といった土木工事に移る。当社が軌道工事に着手できるのはその後だが、土木チームのスピード感ある仕事ぶりにも支えられ、2018年2月下旬には三軌建設の花見川作業所現場事務所が設置された。
この現場の現場管理を任されたのが入社6年目の仮屋惇である。入社以来、軌道一筋だった仮屋は4月から現場に入り、道床交換から軌道工事の現場管理に携わった。ニュース映像や写真でしか現場を見ていなかった仮屋。早く現場に入りたい、と使命感に燃えていたものの、実際の現場では想像以上の困難があったという。「大変だったのは枕木やレールの搬入です。大量で、しかもレールは25mという長さ。現場横には踏切があり、付近は住宅も多く車や人の往来もあります。近隣の皆さまにいかに迷惑をかけずに工事を進めるかに心をくだきました」と語る。実際に工事中、騒音などの苦情を受け所長とともに頭を下げに行ったこともあったという。「また橋梁という足もとの悪い現場で、大勢の作業員が業務に携わります。安全帯の着用を作業員に徹底するなど、安全面にも気を遣いました」

  • 北部九州豪雨災害復旧の写真
  • 北部九州豪雨災害復旧の写真
  • 北部九州豪雨災害復旧の写真

SCENE 03

そして2018年7月10日、三軌建設の軌道災害復旧工事が完成。12日には試運転を行い、14日に九大本線は全線開通した。わずか1年で成し得た復旧工事は、携わった各社チームのすべてが持てる力の限りを尽くしてバトンをつないだ結果ではないか、と仮屋は言う。「わたしたちも一日でも早く、という使命感を共にできる協力会社さんと取り組みました。強固な信頼関係にあるメンバーだからこそ、乗り越えられたのではないかと思います。完成後、地域の皆さまに『ありがとう』と言っていただけたのも嬉しかったですね」
軌道災害復旧工事では、単なる復旧にとどまらず枕木の強化やロングレール化に取り組み、安全面や乗り心地の改善もはかられた。そして仮屋は今、長崎新幹線の軌道新設工事に従事している。「会社に入るまでは災害はニュースで見るだけだったが、今は直に自分にできることがある。これからも効率、安全、チームワーク、地域貢献、すべてを学んだあの時の経験を生かしていきたい」そう語る仮屋の顔に、確かな手ごたえと自信がのぞいた。

北部九州豪雨災害復旧後の写真

北部九州豪雨災害復旧後の花月川橋梁の写真

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